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映画『ローマの休日』のオードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックなど、これまで映画史に残る数々の名カップルが誕生しているが、なぜ彼らが映画史に残るカップルとして今でも語り継がれているのか、歴史的な名カップルを振り返りつつ、その理由を探ってみた。
映画史を紐解くとヒットする恋愛映画には法則がある。1.身分の違い、不倫など障害のある恋愛 2.愛した人の死 3.大事件や戦争など歴史的な背景 この3つのどれか、もしくは組み合わせにより大ヒット映画が生まれ、そこから映画史に残る名カップルが生まれる。 映画史の中で、文句なしに恋愛映画の金字塔を打ち立てたのは1939年にアメリカで公開された『風と共に去りぬ』だ。この映画は、恋愛映画ヒットの条件を すべて満たしていると言っていい。スカーレット・オハラとレット・バトラーは愛し合いながらも出会いと別れを繰り返し南北戦争という歴史の波に翻弄されて いく。スカーレットとバトラーのカップルは、その炎のように燃える強烈なキャラクターが恋愛を通じて強く生きていくことを訴えかけ、そのカリスマ性から多 くのファンを生み出した。 その後、1953年に公開された『ローマの休日』は、オードリー・ヘプバーン演じるプリンセスとグレゴリー・ ペックが演じる新聞記者という身分の違いをあからさまに表現した映画が世界的に大ブレイク。60年近く経った今でもその人気は衰えず、この映画が身分違い の恋を描く恋愛ものの基礎となったと言ってもいい。その後70年代初頭にかけて『ウエスト・サイド物語』や『男と女』『卒業』と次々と映画史に残る恋愛映 画が誕生していく。1964年に公開された『マイ・フェア・レディ』は下町生まれのじゃじゃ馬娘が、ヒギンズ教授によってすてきなお嬢様に変身していくと いう身分の違いが恋に発展していくという恋愛映画で、後にリチャード・ギアとジュリア・ロバーツの『プリティ・ウーマン』としてリメイクされ、大ブレイク した。 そして、1970年恋愛映画の歴史を変えたのが『ある愛の詩』。ライアン・オニール演じる富豪の息子とオリバーとアリ・マッグロー 演じる庶民の娘ジェニファーが恋に落ちるもジェニファーは白血病で命を落とす。「愛とは決して後悔しないこと」という名言を残し、この映画以降、恋人が病 気で命を落とす定番ものが次々と作られるようになった。 『ある愛の詩』の2年前に公開されたレナード・ホワイティングとオリビア・ハッ セーが演じた悲恋の古典ともいえる『ロミオとジュリエット』は、大ヒットし、レナード・ホワイティングやオリビア・ハッセーが注目される。この『ロミオと ジュリエット』はレオナルド・ディカプリオ主演によって1996年にリメイクされているがレオナルド・ディカプリオの名前を不動のものにしたのは現在『ア バター』が大ヒット中のジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』だ。この映画も恋愛映画ヒットの法則3つをすべて満たしているのは言うまでもない。 また、これらの恋愛映画ヒットの法則に当てはまらないラブコメディの分野では、カップルの絶妙な間の会話や、そのキャラクターの個性が受け入れられるかが ヒットのカギとなる。古くは1934年の『或る夜の出来事』クラーク・ゲイブル、クローデット・コルベール。そして70年代に入り『小さな恋のメロディ』 のマーク・レスター、トレイシー・ハイドのその初々しいカップルは、日本でも大ブレイクした。80年代から90年代はラブコメの全盛期で、『ノッティング ヒルの恋人』のジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラントや『ユーガットメール』のメグ・ライアンとトム・ハンクス、『プリティ・ウーマン』のリチャード・ギ アとジュリア・ロバーツなど次々と名カップルが誕生した。 アクションやSF、社会問題をテーマにした映画はその時代によって手法や技術が 変わっていくが恋愛映画は普遍的だ。そして、『ロミオとジュリエット』がバズ・ラーマン監督の『ロミオ+ジュリエット』のように現代風にアレンジされた り、『マイ・フェア・レディ』が『プリティ・ウーマン』のようにシチュエーションを変えて表現されたりするが、根底にあるのが、ただ一組の男女の強烈な思 いというのは変わらない。世界的に共通する感情でもある。不況の折、低予算で製作できるシンプルなシチュエーションで制作する普遍的テーマの映画というこ とで、今後恋愛映画の本数が増え、映画史に残る名カップルが誕生する機会が多くなるだろう。 PR |



